欲望アルゴリズム

REID_RGBの雑記です。

結目ユイ No.5 全方位教養おねえさんの熱量は"本物"だった

はい。
バーチャル全方位教養おねえさん結目ユイ No.5 通称博識ユイ姉が凄いというお話をしようと思います。個人的な備忘録も兼ねて。

 


僕が彼女を知ったのは下記のツイート。

 

高瀬舟』『AI vs. 教科書が読めない 子どもたち』
機械学習』『チューリングテスト


Vtuber……Vtuberなのこれ……!?よりにもよってバーチャル蠱毒の中でこのラインナップ……!? 
と思わずにはいられない内容。これを1回の配信。どんな情報量の配信なんだ、ということで興味が惹かれてしまったわけですね。文学の事は興味がないわけではないにせよ門外漢なので置いておくとして、適切な解像度でAIや機械学習の話をする、というのは多少齧っている身からすると相当な物が伺えますね。
これはとんでもない人物なのでは。
などと思いつつ、もともと教養的な話が好物なのもあり、配信に赴いたわけです。
可愛い声を聴きながら好奇心と知識欲を満たせたら最高ですよね?

僕が始めて訪れた配信は、『銀河鉄道の夜』9章、新潮文庫版の朗読回。弟達に読み聞かせているものを、らしいです。読み聞かせ。おねえさんに読み聞かせてしてもらえるの。と邪な期待をしていました。

綺麗なお声と情感たっぷりな語り口。驚く事にBGMも自作。
情景が目に浮かぶようで惹き込まれるものがありました。
邪な期待はどこかにいった。

はい、というわけで百読は一聞に如かず、という事でアーカイブです。
まずはちょっとだけでもいいので声をご堪能ください。そして気に入ったら時間を取ってじっくりと。

 
さて、朗読もとても良いものでしたが、さらに衝撃を受けたのはその解説。
ええ、この可愛い声で熱の入った語りを繰り広げてくれるわけです。
新潮文庫版と岩波文庫版の違い、ブルカニロ博士のセリフに対する言及から始まるわけですが、その熱量たるや迸る文学愛。非常に楽しそうに語るのですが、これがとても素敵なわけですね。
あっ喋りすぎた、って感じで放たれる「うふふ」とか「えへへ」の破壊力が凄まじい。

また、どうして出版社によって内容が違うのか。これは作者が逝去して、複数ある原稿のうちどれを用いるか……という所に起因しているとのこと。
そこで止まるならばちょっとした豆知識止まりなのですが、岩波文庫版→新潮文庫版の間に行われた改稿、それが何故行われたのか、作者宮沢賢治の心中にまで思いを馳せて流れるように話が展開されていく。
そして驚くべきは、その解説もまた分かりやすく、文学門外漢の自分の頭にも、するすると入ってきて、興味を刺激してくれるものだという事です。
これが『銀河鉄道の夜』に対する熱い情熱と、深い読み込みと理解に裏打ちされている事は疑いようがなく。まさに"本物"だから出来る語りなのでしょう。感服です。
ちなみに理系の大学生で文学は趣味なのだとか。


さて、彼女はまた別の側面においても"本物"でした。
本日夕方の放送は、いわゆる雑談枠。
「好きなキャラは?」という質問を発端に、「好きなキャラはゲームのキャラなんですよ」という返答。そこからゲームの話にシフトしていくのですが、これがまた濃い事この上ない。

・好きなゲーム(人生に影響したゲームだったかも) FFX DOD FF零式 NieR

・4徹でNieR:Automataをプレイした

ポケダンすばらしきこのせかいを半年に1回ほどデータを消して遊び直す

ジュプトル様推しらしい

・「DODの設定資料集?幾らで買ったか言いたくないなぁ うふふ」

・解説実況をやりたいらしい。「零式, DOD, ニーアは出来るんで」(食い気味。かわいい

FFXを語り、零式を語り、そしてFFの田端ディレクターと野村ディレクターの特色、違いについて語り始める。
・田端ディレクターは緻密に世界観を作り込むタイプ
・野村ディレクターは一枚絵をベースに組み立てていくタイプ

との事らしく、野村ディレクターの引き合いに出すのはキングダムハーツ、そしてすばらしきこのせかいすばらしきこのせかいに関する感想でがっつり握手したくなってしまった。僕にとっても10年越しのリメイクで歓喜したゲームで、それ故に色々と思う事があったんですが、隠し要素までしっかり踏まえての言及で握手不可避。ありがとう、ありがとうユイ姉……!!!
OPテーマのtwisterを歌いたいと言っていて、ちょっとだけ口ずさんでくれて、
ウワーッ!!!!聴きたい聴きたい聴きたい!!!だったのですが、権利関係でダメでした。本当にね、聴きたくて聴きたくて残念だった。
でも、twisterが持ち曲の女の子が実在してたという事実だけで感動モノです。聴けなかったけど。
いや、本当名曲なんですよtwister。

ちなみに、田端と野村を足して2で割ったら丁度良いかといえば、その結果はFF15だそうです。はい。丁度良くなかった。そこからFF15のお話。良い所も悪い所も語っていく。ヴェルサス13とか制作経緯にも触れていくコアなトーク

その後はDODを語っていくわけですが、此処でも熱が入る入る。
そこから一言抜粋。きっと彼女の言いたい事はこれに集約される。

アンヘルたんかわいい~!!!↑↑」

との事です。熱量、しかと受け取りました。教養に溢れているのに、熱が乗ると語彙が崩壊するのがとても可愛い。そう言ってる貴女がかわいいですねありがとうございました。

というわけで此処もアーカイブです。

www.youtube.com



そういう感じで、とても濃密なゲームトークを繰り広げてくれました。
既プレイのゲームに関しては「わかるー!!!」となりつつ、未プレイのゲームに関しても、「此処まで熱く語れる作品なんだな」と遊んでみたくなる。これだけゲームを語れる人は、しかも口頭でとなれば、まず居ないと言っても良いでしょう。

そういうわけで、教養番組テイストが好きな人も、好きな事に熱量のある女の子が好きな人も彼女の配信を是非。

11/29追記

ほぼ全部歌えるの最高です。英語歌詞の曲も沢山あるんですよこれ。聴き込んでないと歌えないですよ。僕も頑張ったので分かる。
 
また、11/28夜からの配信、終わり間際の僅かな時間ですが、"Three minutes clapping" "TATAKAI"が好きと意気投合して握手。
ええ、夢のようなやりとりでした。この2曲はすばらしきこのせかいの楽曲、しかも海外版とかiOS版とかが初出の曲なんです。Switch移植のFinal Remix以前はわざわざサントラを追ったりiOS版を買ってたりしないと知らない曲なんです。僕の青春を彩ってくれたゲームの、滅茶苦茶いい曲なんです。でもそれを語れるなんて事は、発売からこれまでなかったわけです。語りたかったけど語れる相手がいなかった。Three minutes clapping良いよねって、ヒロイックな歌詞も、力強くリズムを刻んでいく演奏も滅茶苦茶格好良いよねって話をね、したかったんですよ僕は。
それの全てを語る時間はなかったけど、分かってくれる人が居た。しかもこんなバーチャル蠱毒の中で。それだけで感動モノです。ありがとう、本当にありがとう……うぅ……勝ち残って欲しい……