欲望アルゴリズム

REID_RGBの雑記です。

自作PC記: X570GTでZen2/PCIe Gen.4デビュー

TL; DR

格安でmATXのX570搭載マザーボードBiostar「X570GT」をベースにZen2/PCI4.0デビューした。レビュー皆無なので人柱記録。PCIe 4.0 SSDのCFD「PG3VNF」も試した。
以下、発生した主な問題。誰かの参考になったら嬉しい。

  • 唯一のPCIe x16スロットがCPU近辺 (無限五 Rev.Bとグラボがスレスレで焦る)
  • M.2スロットがグラボ直下。ヒートシンク無し→爆熱。
    ただしサーマルスロットリング下でもR/W: 4800/4200 [MB/s]の実測値。爆速。
  • デュアルチャネル認識問題 (認識されないがベンチ結果はデュアルのそれだった)
  • Ryzenに内蔵GPUが無いのを失念したまま、グラボを挿さずに「最小構成で動かん……」と頭を抱える。自作PC初心者ムーヴ。

結論: X570で安価にミニタワーしたいとしても、ATX対応ミニタワー買う方が良さげ。

構成

MB: Biostar「X570GT」17380円
CPU: AMDRyzen X3700」39980円
メモリ: 32*2 GB, DDR4-2666 Samsung「M378A4G43MB1-CTD」*2 16000*2円ぐらい
SSD: 1TB CFD「CSSD-M2B1TPG3VNF」 21780円
GPU: RX5700 8G-GDDR6 SAPPHIRE「VD7062」41,838円
CPUクーラー: Scythe「無限五 Rev.B」6,481円
電源: 650W Corsair「RM650x」 11588円
ケース: Cooler Master「MasterBox Q300L」5334円
ケースファン: Scythe「KAZE FLEX PWM」*3 945*3=2835円 
OS: Windows10 Home パッケージ版 15151円
総計:約194500円


ギリギリ20万以内に収める事に成功。ハイスペPCでメモリマシマシならまあ安くついた方ではないだろうか。ドスパラの「GALLERIA」辺りを仮想敵にすると一長一短。

CPU: Ryzen 3700X

今流行りのRyzen デビューしたかった。実売4万でCorei9相当が本当かどうか気になった。初めて組んだPCがAMDだったので、少しだけAMD贔屓な所もある。

X570GTとPCIe Gen.4 SSD

何故アップデート済みのB450やX470チップセットではなくX570チップセットを選択したのか。それは概ね、PCIe4.0のSSD、CFD「CSSD-M2B1TPG3VNF」 が理由。
Read: 5000MB/s, Write: 4400MB/sという爆速スペックでありながら、Samsung「970 Evo Plus」と比較して1TBモデルで5000円ほど安い。
ストレージ側が高速かつ安くつくのであれば、マザーの値段で差し引きトントンか多少高くついても最新のチップセットを選ぼうという事に。
X570搭載マザーを探すが、ATXだと置き場に困るがMini-ITXは高い。それならMicro ATXでミニタワーに収めるか……といった所でX570GTに辿り着いた模様。Ryzenコスパを活かすなら素直にB450チップセットにしておけ、それはそう……

メモリをMemory.netで買う

Memory.netで32GBモジュールが1枚134$だったので……その……つい出来心で……
送料はUPSによる発送が23.90$、だいたい5日ぐらいで届きました。ちなみに4枚注文して、残りの2枚は職場のPCに突っ込みました。トータルで32GBを4枚が送料込み559.90$。1枚辺りほぼ15000円の計算。今見たら1枚128$になっていたのでもっと安い。国内ではメモリが値上がりしても、Memory.net上ではどんどん値下がり。

GPU: Sapphire PULSE RADEON RX5700

聞いた事のないメーカーだけどRADEON RX5700のOCモデルが比較的安かったので購入。行くぜ人柱。今までロープロファイルグラボばっかり使っていたので、大きさに驚く。自己主張の激しさにも驚いた。今の所、自己主張が激しい以外に問題はないです。

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自己主張の強いロゴマーク

CPUクーラー: Scythe「無限五 Rev.B」

どうやらRyzen付属のクーラーは冷却性能に問題はなくとも、それなりに騒音がうるさいようなので、定番の「虎徹 MarkⅡ」を注文するつもりだった。ただ、虎徹の実売価格が4000円までつり上がっていたので、それならばいっそ……とワンランク上のモデルにした。現状、CPUの冷却に問題は生じていない。ヒートシンクがメモリと干渉しないようになっているのがGood.

電源: 650W Corsair「RM650x」

前の自作では剛短プラグイン買ったら予想以上にうるさく、結局電源を買い直したので、今回は最初からちゃんとファンが止まる電源を買った。まあ、負荷を掛けると結局うるさくはなるんだけど……

ケース: Cooler Master「MasterBox Q300L」

Micro-ATX対応のミニタワー。見た目が格好良い。背面以外の側面3つが全てメッシュで風通しが良く、ケースファンを大量積載出来るので冷却も良好と判断。防塵フィルタ付きなのもGood。値段も5000円台とお手頃である。
ただし、フロントUSBポートの位置は完全に失念していた。横置き対応を謳いながらも、横置きで棚に仕舞うとUSBポートが塞がってしまう。
頭をはみ出す形で置いているが、なんとも美しくない。USBポートが前面にないとこうなる、というのは教訓。次に組む時は気をつけます……

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フロントUSBポートの実装位置がラックに置くのに向いてないのに気づかなかった図

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シルバーラックから頭を出して置く羽目になる。なんとも間抜け。

ケースファン: Scythe「KAZE FLEX PWM」

虎徹や無限五のファンと同型。
CPUファン以上にうるさいと静音性の足を引っ張るし、かといってCPUファン以上に静かでも、結局CPUファンがうるさくなるので静音性が無駄になる。よって本PCのファンはKAZE FLEXに統一。ケースファンをリプレイスした他、前面に2つ設置した。エアフローは前面から背面に流す形。


PCIe/M.2スロット位置問題

X570GTについて調べた事がある方なら「M.2スロットの位置がヤバい」という情報を見た事があるかもしれない。見た。実物は実際ヤバかった。こんな配置なのでヒートシンクは諦める。モノによっては干渉しないとは思うけど……

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CPU近くのPCIeスロットと、その真横に位置するM.2スロット。大混雑である。

 

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グラボ真下に覗くM.2 SSD なぜx1 slotと配置を逆にしなかったのか……

PCIeスロットの位置自体も問題があり、唯一のx16スロットは大型CPUクーラーと干渉スレスレ。無限五を入れた僕が悪いと言われたら反論は出来上ない。とにかく、Micro-ATXのくせにMini-ITX並に混み合っている印象。

また、グラボがメモリソケットスレスレを掠めていき、干渉して爪を開けなくなるという問題も発生。グラボをつけた状態でメモリの取り外しが出来ないのがストレスフル。後述のデュアルチャネル動作確認作業で精神をガリガリ削られた。これもかなりキツい仕様。
 

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無限五 Rev.Bスレスレのグラボ エアフローはどこに

 

M.2ベンチマーク

爆熱M.2スロットに不安を抱きながら、定番のCrytalDiskMarkによってベンチマークを走らせる。
平常時45℃からベンチマークを開始して数秒、70℃まで上昇するSSD温度。
はい……ヒートシンク無しであんな場所に設置したらこうなりますよね……
しかし、ベンチ速度自体は公称値の90%以上を保っている様子。ただし、ケースを開けて風通しの良い状態で計測した際は公称値の95%は出ていたので、サーマルスロットリングによる速度低下が無いわけではない模様。

グラボの真下に位置しているせいで、GPUに負荷を掛けるとSSD温度も50℃ちょっとまで上昇する。常に50℃を越えるような状態もまた望ましくない。

元が爆速のため、サーマルスロットリングを起こしても十分なパフォーマンスを発揮していると言えるが、過酷な環境で動作させる事による寿命問題などを考えると、あまりオススメはし難いという結論か。

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サーマルスロットリングを起こしながらもこの速度。PCIe 4.0の面目躍如である。

 

デュアルチャネル問題

X570GTで発生した最大の問題が、デュアルチャネル周りの仕様(?)だった。

結論から言うと、CPUスロットから2番目、4番目のメモリスロットに挿すのが正解。何故かBIOSがデュアルチャネルを認識しない。CPU-Zでも同様。しかし、ベンチマークでメモリ帯域を図るとデュアルチャネルの速度が出ていたのでデュアルチャネル動作はしている(はず)。不思議で不安。

色分けされていないスロット

デュアルチャネル絡み第一の問題はメモリスロットが色分けされていない事。同梱の説明書を読む。「同じ色に挿す」と書いてある。色分けはされていない。

仕方ないので、目を凝らして基盤を見たらDIMM A1, A2, B1, B2といった表記があった。A1とB1がペアなのかA1とA2がペアなのか分からない。

公式サイトからやたら長いPDFをダウンロードしてようやく対応表を発見。どうやら1番目と3番目、2番目と4番目が対応関係らしい。CPUクーラーの下に隠れるとダルいので2番目と4番目に挿す。

認識されないデュアルチャネル、そして試行錯誤

しかし、BIOS上の動作モードは「Standard」のまま。CPU-Zで確認しても同様。デュアルランクのメモリには対応していないのか?32GBなのが悪いのか?と考えるが仕様上は問題ない。一応、手元の8GBメモリ2個で確認するが同様に認識せず。

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デュアルチャネルの場合は#Channelの欄が"Dual"になるはずだが……

色分けされていないメモリスロットの色を参照しろ、という説明書のせいで公式サイトのPDFも信用しきれず、全通りのメモリ配置を試す。前述したグラボの干渉問題により、メモリの抜き差しをするために一旦グラボを外す必要があり、端的に言ってキレそうになりながら作業を進める。最後の方はだんだん横着になる。具体的には、グラボを挿した状態でメモリソケットの爪をドライバーで押し、グラボとの干渉で半開き止まりになったソケットから無理矢理メモリを引っこ抜いたりしていた。なお、徒労でした。

Ryzenのメモリコントローラに関する情報など、あらゆる情報を漁るが全く解決策が見つからない。仕様上は動くはず。BIOSアップデートも試す。これも認識せず。
発見出来た唯一のX570GTレビューではちゃんとデュアルチャネルを認識しているらしく、不良個体か?と非常にがっかりした気分に。

ベンチマークによる帯域の実測

あーでもないこーでもない、と半日ほど無駄にした末、
「デュアルチャネル動作しているが認識されていない」可能性に思い至る。

デュアルチャネルではデータ転送速度が二倍になるわけだから、帯域のベンチマークを行う事でその効果を確認する事ができるはず。

そういうわけで、Si Software「Sandora」によって帯域ベンチマークを実施。
単挿しで13GB/s, デュアル挿しで26GB/sを記録し、ようやくデュアルチャネルが動作している事を確認する。

アクセステスト

デュアルチャネル動作を確認したは良いが、何故かSandora上では8GB*2の構成だと認識されてしまったので、本当に64GBのメモリが機能しているのか不安になる。

そこで「Prime95」による負荷テストを実施。メモリを63GBほど確保させ、30分程負荷テストを走らせる。これで問題が起きなかったのを確認して、メモリは(表記こそおかしいが)正常に動作していると判断。長い戦いに終止符が打たれた。

 

その他の感想

RX5700のおかげで「Monster Girl Island」のデスクトップモードが最高画質で動くようになった。GPU稼働率は95%張り付きっぱなしだが、コマ落ちなどもなく動いている。いずれVive Proを買ってVRデビューしてみたい。
メモリ使用率をHWMonitorで監視していた所、Max値が48%を記録していた。64GB実装が無駄ではなかったっぽくてちょっと嬉しい。

総評

Micro-ATXのくせにSSDの熱と不安。一応、今の所ブルスクとかは起きていない。
mATXのX570搭載マザボはこのX570GTとASROCKの「X570M Pro4」しか出ていないので、安くmATXで組むならこれ一択になってしまうのは事実。SSD爆熱でも構わないぜ!!って人は、まあ、アリなんじゃないかな……。SSD壊れても泣かない。

ケースに5000円ほど上乗せすればATX対応ミニタワー「THETIS WINDOW」などが買えるので、ミニタワーに収めるにしてもこんな配置のマザボは買わずにATXで組むのが安牌だと思う。無理矢理PCIe 4.0のSSDを買う必要もないと思う。PCIe 3.0の時点でもう十分に早いし……
結論としては、素直にBIOSアップデート済みのB450マザーボードを使ってRyzenコスパを活かしていくのがオススメです。

「当事者になってよかった」 九条林檎 No.5に感謝を

2018/12/05 20:00
『最強バーチャルタレントオーディション極』通称『バーチャル蠱毒』本選、終了です。

つまり、応援する側としての戦いはこれで終わり。人事を尽くして天命(運営)を待つ。お疲れ様でしたー。というわけで、色々思い返しながら感想です。
選考結果が出ていないのに気が早いかもしれませんが、現時点での結論を述べるなら、「当事者になれてよかった」という事です。飛び込んで正解だったという事です。

応援する側としてこの蠱毒に飛び込んで、時間的体力的精神的にしんどい思いも相当にしてきたわけですが、それに見合うモノはあった。それは自信を持って断言できます。運営は許さないけど。

 

僕にとっての始まりは、九条林檎 No.5様のエゴサ蠱毒の中を興味本位で覗き込んだ所を、彼女に思いっきり引きずりこまれてしまったわけですね。

reid-rgb.hatenablog.com

 

僕には今となっては複数の推しが居ますが、それでも彼女、九条林檎 No.5様はこのバーチャル蠱毒を象徴する存在と言って過言ではないでしょう。彼女に魅了され蠱毒に飛び込んでいく過程はとても良い思い出でした。この世知辛い世の中で、優しく気高く強い上位者に尻尾振ってついていくことができるなんて、夢にも思いませんでしたよ、本当……ハーフヴァンパイア領主様に尻尾振るの楽しい……そうですそういうのが好きなんですハイ。

 

さて、林檎様の本選最後の配信は歌配信。以下が曲のリストです。

蠱毒テーマソングとも言える「地獄でなぜ悪い」。実はこの曲、この企画の割と最初の方に僕が(もしかしたら他の人も)リクエストした曲だったり。以前の配信でも軽く触れてくれて、それで消化されたと思ってたのではい。びっくり。
この世を「此処は元から楽しい地獄だ」だと、「嘘で何が悪いか」「作り物で悪いか」と虚構を肯定する。そんな底抜けに明るい曲。曲の雰囲気こそ林檎様には似合わないかも知れないけど、この蠱毒を、地獄を進み受肉を目指す林檎様が歌ってくれるのだから感情が溢れてしまう、堪らないわけです。元々好きな曲なのもあって感無量。

そして、1時間前ぐらいにリクエストしたら通ってしまった「Shangri-La」。二曲投入してごめんなさい。通ってしまったって事は意外とリクエストが少なかったんですかね。曲の雰囲気も内容も似合うと思った。ファフナーの綺麗な地獄感とか諸々……単純に好きな曲なのもある。結構知識広いから知ってたらいいなぁ、直前だしダメだったらダメでいいや、そもそもリクエスト沢山来そうだし……と思ってのリクエストです。これが、知らない曲をわざわざ直前に練習して歌ってくれたようで……「我々はディナーです 見返りは求めません」と復唱させておいて、しっかりリクエストに答えようとしてくれるんですよ林檎様……そんな事されたら尻尾振ってついていくしかないじゃないですか……

そしてラストを飾った「ワールズエンド・ダンスホール」と「シュガーソングとビターステップ」。どちらを歌うか投票機能に委ねた結果の50%同率で両方歌うという奇跡。林檎様、やはり持っているお方である。

ワールズエンド・ダンスホール」の、手を引きダンスへと誘うその歌詞が、我々をこの蠱毒に引きずり落とした林檎様を彷彿とさせるわけです。その終末感も、散る際は華々しく散る様を見せつけようとする林檎様と合致していてですね……

そして最後を飾った「シュガーソングとビターステップ」。
アニメ「血界戦線」のEDで繰り広げられた馬鹿騒ぎにラインダンスが記憶に残る、最高に明るいナンバー。林檎様を取り巻く狂騒、蠱毒の中でのお祭り騒ぎを締めくくるに相応しい爽やかなフィナーレでした。こんな悪趣味なイベントで、祭り騒ぎのように、画面の前で気持ちよく歌って身体を揺らして終わる事が出来るとは……

 

そして本選終了後の追加イベントとして、本戦に残った九条林檎が持ち回りで配信をする非公式企画「九条家の食卓」も開催されて。

同じ肉体を争いあう立場にあったはずの九条林檎がコメント欄で一同に介し、和気あいあいと配信を繰り広げる。デスゲーム、蠱毒と揶揄されていたこの企画で、こんな光景が見れるとは。
楽しい時間は一瞬にして過ぎてしまい、祭りの終わりを感じさせたわけですが、こうして九条林檎達が団欒している姿を見ると、誰が勝ち残っても後腐れはないな……と、そういう、救われた気持ちで本選を締めくくる事が出来たわけです。これは、このバーチャル蠱毒に飛び込んだ際には全く予想もしていなかった、上々のエンディングと言うべきでしょう。企画発案者のNo.9、通称Q様に感謝。

他にもユイ姉関係やスリー様関係、あとユイナナ周りの騒動など語りたい事は沢山あるのですが、ともあれ僕は、この本選を終え、応援する側としての戦いを、割と穏やかな心で迎える事が出来たわけです。そして思い返せば、短くも素晴らしい体験が確かにそこにあったし、この蠱毒が終わった後に繋がる物も残った。だからこそ、今こうして思っているわけです。

 

「当事者になってよかった」 と。

 

そのきっかけは、僕をこのバーチャル蠱毒に引きずり込んでくれた林檎様に他ならず。彼女のfavがなければきっと、僕は遠巻きに蠱毒を眺める傍観者のままで、こんな輝きに出会う事はなかったでしょう。
だから、彼女に改めて感謝の意を示そうと思います。

 

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エモーショナルをありがとうございました。

 

 

結目ユイ No.5 僕達にできたのは、ゲームを買う事だけだった

こんばんは、バ蠱毒沼にどっぷりREIDです。本当はこんなはずではなかったんですけどね。
さて、昨晩、ついに蠱毒の予選が終わってしまいました。ついに、予選の順位が決定してしまった。上位5名、そして審査員特別賞、通称出来レース枠を含めた結果発表を待つのみ。

この蠱毒に散っていく者達、そしてそのファンは何を思うのか。はい、この蠱毒に飛び込んだ事は後悔はしてなくとも。悪い、やっぱ辛ぇわ……

というわけで、今回は結目ユイ005、通称ユイ姉を追った一人として思い出を語っていこうと思います。

 

網羅的な証言については、以下の記事が詳しいのでそちらに任せるとしましょう。
www65.atwiki.jp

 

そういえば結局、彼女を追い始めた大きな理由である閑話休題量子力学の一つしか聴けなかったんですよね……でも、光の粒子性の例に「日焼け」を挙げてたのが、とても身近で良い説明だった。僕みたいなのはいきなり二重スリット実験について語りがちなんですが、彼女は違ったんですよね。リスナーに合わせてちゃんと語れる、これってやっぱり凄い事なんですよ。

さて、前回の記事でも述べたわけですが、彼女は博識さもさることながら、その類稀な"熱量"がとても魅力的な方でした。文学にもゲームにも。

自作の小説を朗読し、そしてその解説を饒舌に、楽しそうに行ってくれたのはやはり記憶に強く残っています。

小説を書いた理由が
「(ニッチなシチュエーション)な女の子って可愛いだろうな!」
という所に帰結しがちな所が、情熱の迸りを感じて好きだった。好きだから書く。だから楽しそうに語る。だから彼女は素敵だったんです。あ、詳しいシチュエーションの内容はwikiを見ればわかりますよ。

彼女の熱量の最たるエピソードは児童文学、ミヒャエル・エンデ「モモ」のオールナイト朗読配信。360ページを朗読するという狂気の試み。詳細はwikiが詳しいかな。

 

さて、そんな状態で迎えた予選最終日、昼の放送。予選ラストの配信。此処で勝負が決まる、いうなればこのハコが勝負どころ、って奴ですね。
再びのゲーム語りは「ゲームである意味」について。1ゲーマーとして納得させられる熱い持論を語ってくれました。そうですよね、YouTubeで観て満足なら、ゲームである必要がないんですよ。自分で遊んでこそのゲーム。頷かずにはいられない。

あ、すばらしきこのせかいの楽曲、gameoverも好きってまじですか本当ですか。好きな曲が合致しすぎて本当に握手……うれしかった……Three minutes clapping歌ってるの聴きたかったなぁ……

そして先日、彼女オススメのポケダン空の探検隊を買った報告も出来た。ピカチュウにあなをほるがオススメなんですよね、覚えてますよ。

続くは自作小説の朗読。そして最後を締めくくった
「無題(結目ユイの結目ユイによる結目ユイのためのファイトソング)」
は、一度聴いただけで耳に残る素敵なメロディーラインの曲でした。とても綺麗なファイトソング。
そして、歌詞もまた、蠱毒の中に飛び込んだ我々にとっては心に響くもので。
涙ぐみながら、最後の配信を終えたわけです。いや、本当に、泣けてしまったんですよ。そういうガラじゃあないはずなのに。

 

 

そうして予選最後の配信を終えた所で、ユイ姉の順位はボーダーラインギリギリの5位。
6位に10万pt以上の差をつけたものの、終了直前の追い上げが待っているという油断ならない状況。そして、TL各所で観測される、タワー10本=10万円=12万ptの課金砲、通称ドンペリタワー。一人の重課金者が現れるだけで、この状況は吹き飛んでしまう。

祈りを捧げ、胃を痛める仲間達。

 

 

 

 

そんな所に、まさかの最下位であった結目ユイ No.7に
タワー33本=33万円が投下され、1位に

 

 

 

 

絶望のドンペリタワー。この後に配信がない以上、もはやタワーを立て返すことさえも出来ない。これで終わり……これで終わり……

そう思っていた所に、予選終了直前にもう一度だけ放送が出来る、との報が。

 

微かな希望。しかしそれでも、札束で殴り合う戦争の舞台に立てただけ。この企画の地獄性の一つは、ドンペリタワーを立てても、参加者には一銭も還元されない運営の所業。ユイ姉を本選に通すためには、この蠱毒を作り上げた運営に金を吸い上げられてまで戦わなければいけない。地獄ですね。多大な犠牲を払って此処で勝利したとしても、本選で勝てなければ、そして最終面接に受からねば僅かな先延ばしに過ぎない。

もう少しだけユイ姉の配信を聴ける。それは嬉しい、だけども……やはりお通夜ムードは変わらず。

 

 

 

 

 

そしてこれが、予選終了直前の配信を控えた彼女の言葉です。

 

 

「皆さんにゲームを買って欲しいです」

 

ゲームを買って欲しい。自分が勝ち残るよりも、僕たちにゲームを買って欲しい。
彼女はそう言ってくれた。僕はそう言ってくれると考え、昼の配信に先立ってポケダンを注文し、それを報告していました。あの時はこれがラストチャンスになりかねないと思っていたので。

ゲーム好きなら、あれだけ熱くゲームを語ってオススメ出来る人間なら、きっと、好きなゲームを誰かが遊んでくれるのは、不毛な戦いを繰り広げられるよりよほど嬉しいだろう。
勝手ながら、一人のゲーム好きとして共感せずには居られなかった。同じくゲームを愛するものとしての信頼があった。すばらしきこのせかいで握手できた。だからきっと。きっと、彼女のこの言葉は本心なのだろう。

そして僕はポケダンを買う時、大前提として「面白そう」だと思い、「楽しむために」買いました。せめてもの手向け……と、そういう側面が無いとまでは言えませんが、ゲームを愛する者としてゲームを買いました。僕のためにゲームを買いました。それで彼女が少しでも喜んでくれたなら、それはとても嬉しいことです。彼女の"熱量"に報いる事って、きっとそういう事なんだと思います。そうあって欲しい、が正確かも知れないけども。ゲームだけでなく文学や音楽、何かを好きだって事が溢れていた彼女の配信には、ゲームを好きだって事で応えたかった。それだけ、たったそれだけしか、できなかった。

空の探検隊、きっと面白いんでしょうね。ユイ姉だけじゃなく色んな人が名作だって言ってくれてましたよ。蠱毒が終わればスマブラが控えてるからプレイするのは後になっちゃうかも知れないけど、遊ぶのが楽しみだ。クリアしたら感想を書きたいな……

 

そして迎えた、アフター放送。

 

ゲームを買って欲しいとの言葉にも関わらず何故か量子力学タワーが1つ立つものの、大勢には影響なく。
平常運転とも言うべきゲーム語りの後、最後に彼女は「夢」を語ってくれました。
彼女の夢は、思い描く未来は、僕にとってもそうあって欲しい未来で。
未来で会いたいものですね。ゲームを買う事しか出来なかったけど、応援してます。

そして最後は、打ち上げがてらのアフタートーク

ひたすら好きなゲームを語り、視聴者側からもオススメの作品を挙げていく。基本的にはそれだけの配信。時々バッサリ切り捨てる所はバッサリ切り捨てていくのがいいんですよね。刀剣乱舞はゲームじゃない(でも好き)とか。カービィは壮大になりすぎないほうがいい、食い物を盗まれてとかそういうのでいい、とか。ゲームに対する持論の強度、これが信頼出来る。

 

 

彼女オススメ、ないし語る事となったラインナップはwiki参照で。最後は、何故か勢いで当日発売のペルソナQ2の開封をやる流れになり、時々限界オタク化する声を見守り。そして視聴者側からオススメ作品を挙げて終了。でも、最後になにか挙げよう!って思っても咄嗟にあげられないんですよね……

 

[この辺までは、順位決定したその日の夜に書いたものです。
この先は、審査結果発表の当日に書いたものです]

 

 

 

 

 

そして翌日昼に昼休みを使って最後の配信。正真正銘、最後の最後。

相変わらずのゲーム語りで、これで最後と言わんばかりにハチャメチャに語るユイ姉。特にP3。迸る愛。まずは映画版がオススメらしい。というかアイギスちゃん、P3のキャラだったんですね。あと,P3には頼れる先輩キャラがいるらしい。頼れる先輩キャラすきなんだ。
増えていくウィッシュリストとウォッチリスト。そして、ついに配信を終えて……

ロス状態になるファン達。完全なるお通夜ムード。

 

そして、18時の予選結果発表。

一応、出来レース枠として疑われている「特別審査員枠」があり、それに選ばれれば本戦出場出来るのだが……そもそも運営への信頼はゼロ。ユイ姉の良さが分かるような運営だったらこんなバーチャル蠱毒になってないよ。

そういうわけで、誰もが諦めていました……………

 

 

 

 

 

ウワーッ!!!!!!!!!特別審査員枠ー!!!!!!!!!!

沸き立つファン達

 

 

 

 

 

 

 

これからもユイ姉のお話が聴けるー!!!!!!!!!!!!!!!やったー!!!!!!!!!!!!!!!

 

落ちる前提で記事を書いていてすみませんでした。いや、本当に運営の特別賞がマジで救済になるとは思って無くて。本当にびっくりしています。でも嬉しい。でもごめん。本当にごめん、落ちる前提でこんな文章を書いてしまった。だって運営あの運営がこういう救済してくるとは本当に思ってなかった。今生の別れみたいな調子で書いた部分はそのまま、生き恥をさらすつもりで公開させて頂きました。笑ってくれよ。

とにかく本選も応援していこうと思います。ヤッター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがとうユイ姉ー!!!!!
みんなー!!!!!!本選もゲーム買うぞー!!!!!!!!!!!!!!!

 

余談なんですが、

 

 

 

悔しいけど面白いですよ、結目ユイ No.7。ユイ姉が6位になったのは、彼女が札束でしばかれた結果なんですけど、そこでこんなリプ送ってくるんだからあまりにもあんまり過ぎて笑ってしまった。ちゃんと前後の流れまで追え。でもあの時はちょっと楽になったよ、ありがとう。

 

結目ユイ No.5 全方位教養おねえさんの熱量は"本物"だった

はい。
バーチャル全方位教養おねえさん結目ユイ No.5 通称博識ユイ姉が凄いというお話をしようと思います。個人的な備忘録も兼ねて。

 


僕が彼女を知ったのは下記のツイート。

 

高瀬舟』『AI vs. 教科書が読めない 子どもたち』
機械学習』『チューリングテスト


Vtuber……Vtuberなのこれ……!?よりにもよってバーチャル蠱毒の中でこのラインナップ……!? 
と思わずにはいられない内容。これを1回の配信。どんな情報量の配信なんだ、ということで興味が惹かれてしまったわけですね。文学の事は興味がないわけではないにせよ門外漢なので置いておくとして、適切な解像度でAIや機械学習の話をする、というのは多少齧っている身からすると相当な物が伺えますね。
これはとんでもない人物なのでは。
などと思いつつ、もともと教養的な話が好物なのもあり、配信に赴いたわけです。
可愛い声を聴きながら好奇心と知識欲を満たせたら最高ですよね?

僕が始めて訪れた配信は、『銀河鉄道の夜』9章、新潮文庫版の朗読回。弟達に読み聞かせているものを、らしいです。読み聞かせ。おねえさんに読み聞かせてしてもらえるの。と邪な期待をしていました。

綺麗なお声と情感たっぷりな語り口。驚く事にBGMも自作。
情景が目に浮かぶようで惹き込まれるものがありました。
邪な期待はどこかにいった。

はい、というわけで百読は一聞に如かず、という事でアーカイブです。
まずはちょっとだけでもいいので声をご堪能ください。そして気に入ったら時間を取ってじっくりと。

 
さて、朗読もとても良いものでしたが、さらに衝撃を受けたのはその解説。
ええ、この可愛い声で熱の入った語りを繰り広げてくれるわけです。
新潮文庫版と岩波文庫版の違い、ブルカニロ博士のセリフに対する言及から始まるわけですが、その熱量たるや迸る文学愛。非常に楽しそうに語るのですが、これがとても素敵なわけですね。
あっ喋りすぎた、って感じで放たれる「うふふ」とか「えへへ」の破壊力が凄まじい。

また、どうして出版社によって内容が違うのか。これは作者が逝去して、複数ある原稿のうちどれを用いるか……という所に起因しているとのこと。
そこで止まるならばちょっとした豆知識止まりなのですが、岩波文庫版→新潮文庫版の間に行われた改稿、それが何故行われたのか、作者宮沢賢治の心中にまで思いを馳せて流れるように話が展開されていく。
そして驚くべきは、その解説もまた分かりやすく、文学門外漢の自分の頭にも、するすると入ってきて、興味を刺激してくれるものだという事です。
これが『銀河鉄道の夜』に対する熱い情熱と、深い読み込みと理解に裏打ちされている事は疑いようがなく。まさに"本物"だから出来る語りなのでしょう。感服です。
ちなみに理系の大学生で文学は趣味なのだとか。


さて、彼女はまた別の側面においても"本物"でした。
本日夕方の放送は、いわゆる雑談枠。
「好きなキャラは?」という質問を発端に、「好きなキャラはゲームのキャラなんですよ」という返答。そこからゲームの話にシフトしていくのですが、これがまた濃い事この上ない。

・好きなゲーム(人生に影響したゲームだったかも) FFX DOD FF零式 NieR

・4徹でNieR:Automataをプレイした

ポケダンすばらしきこのせかいを半年に1回ほどデータを消して遊び直す

ジュプトル様推しらしい

・「DODの設定資料集?幾らで買ったか言いたくないなぁ うふふ」

・解説実況をやりたいらしい。「零式, DOD, ニーアは出来るんで」(食い気味。かわいい

FFXを語り、零式を語り、そしてFFの田端ディレクターと野村ディレクターの特色、違いについて語り始める。
・田端ディレクターは緻密に世界観を作り込むタイプ
・野村ディレクターは一枚絵をベースに組み立てていくタイプ

との事らしく、野村ディレクターの引き合いに出すのはキングダムハーツ、そしてすばらしきこのせかいすばらしきこのせかいに関する感想でがっつり握手したくなってしまった。僕にとっても10年越しのリメイクで歓喜したゲームで、それ故に色々と思う事があったんですが、隠し要素までしっかり踏まえての言及で握手不可避。ありがとう、ありがとうユイ姉……!!!
OPテーマのtwisterを歌いたいと言っていて、ちょっとだけ口ずさんでくれて、
ウワーッ!!!!聴きたい聴きたい聴きたい!!!だったのですが、権利関係でダメでした。本当にね、聴きたくて聴きたくて残念だった。
でも、twisterが持ち曲の女の子が実在してたという事実だけで感動モノです。聴けなかったけど。
いや、本当名曲なんですよtwister。

ちなみに、田端と野村を足して2で割ったら丁度良いかといえば、その結果はFF15だそうです。はい。丁度良くなかった。そこからFF15のお話。良い所も悪い所も語っていく。ヴェルサス13とか制作経緯にも触れていくコアなトーク

その後はDODを語っていくわけですが、此処でも熱が入る入る。
そこから一言抜粋。きっと彼女の言いたい事はこれに集約される。

アンヘルたんかわいい~!!!↑↑」

との事です。熱量、しかと受け取りました。教養に溢れているのに、熱が乗ると語彙が崩壊するのがとても可愛い。そう言ってる貴女がかわいいですねありがとうございました。

というわけで此処もアーカイブです。

www.youtube.com



そういう感じで、とても濃密なゲームトークを繰り広げてくれました。
既プレイのゲームに関しては「わかるー!!!」となりつつ、未プレイのゲームに関しても、「此処まで熱く語れる作品なんだな」と遊んでみたくなる。これだけゲームを語れる人は、しかも口頭でとなれば、まず居ないと言っても良いでしょう。

そういうわけで、教養番組テイストが好きな人も、好きな事に熱量のある女の子が好きな人も彼女の配信を是非。

11/29追記

ほぼ全部歌えるの最高です。英語歌詞の曲も沢山あるんですよこれ。聴き込んでないと歌えないですよ。僕も頑張ったので分かる。
 
また、11/28夜からの配信、終わり間際の僅かな時間ですが、"Three minutes clapping" "TATAKAI"が好きと意気投合して握手。
ええ、夢のようなやりとりでした。この2曲はすばらしきこのせかいの楽曲、しかも海外版とかiOS版とかが初出の曲なんです。Switch移植のFinal Remix以前はわざわざサントラを追ったりiOS版を買ってたりしないと知らない曲なんです。僕の青春を彩ってくれたゲームの、滅茶苦茶いい曲なんです。でもそれを語れるなんて事は、発売からこれまでなかったわけです。語りたかったけど語れる相手がいなかった。Three minutes clapping良いよねって、ヒロイックな歌詞も、力強くリズムを刻んでいく演奏も滅茶苦茶格好良いよねって話をね、したかったんですよ僕は。
それの全てを語る時間はなかったけど、分かってくれる人が居た。しかもこんなバーチャル蠱毒の中で。それだけで感動モノです。ありがとう、本当にありがとう……うぅ……勝ち残って欲しい……

麗しき九条林檎達 推しが増えても蠱毒

 

九条林檎 No.5様だけではなく12人全員を バーチャル蠱毒の傍観者から当事者へ、そしてもう一歩 - 欲望アルゴリズム

はい。前回の記事で九条林檎 No.5様だけでなく他の九条林檎も追う事になりました。その結果、他の九条林檎様達も魅力的だということがわかってしまったわけです。
No.5様がたくさん目移りしろと仰っていた通りになってしまった。
さて、この記事では予選開始直前、サバイバルの始まる直前になって増えてしまった推し、No.3様とNo.9様とNo.8 a.k.a. 留年様について記します

このバーチャル蠱毒、幾ら応援しても勝ち残れるのはたった一人。この週末はそれを忘れて楽しんでいたのですが、予選開始が近づくにつれて地獄を体感しつつあります。
悪い、やっぱ辛ぇわ……
ですが、記録に残す意味も含めてやっていきましょう。

 

No.3 通称スリー様

最高に声が良い九条林檎。声の良さはかのNo.5様も認める程。

低めの艶のある声がとても麗しく、そして落ち着いた、温かみのある語り口が高貴さを感じさせてくれるのがとても良い。
おっとり穏やかで、包容力と慈愛に満ちたお方。耳に優しいお声はずっと聴いていたくなる。実に……実に麗しい。好みにどストライクでした。

というわけで先程アップロードされたサンプルボイスを紹介。

 

「ありがとうのぅ」「ふふふ……」「おやすみ」の破壊力がとても高い。
聴いているだけでしあわせ。

 
また、以下のイラストが魅力をよく表現しているのでこちらも紹介。
かわいいんですよ。


なお、何故か彼女のファンはふりかけの民と呼ばれている。
リクエストで「我のために爆発四散しろ」と言った事が由来らしいのだが、説明されてもよくわからない。ふりかけとはいったい。

 

No.9 通称キューちゃん

イケメンボイスと自信満々ながら可愛げのある振る舞いが素敵な九条林檎。
シャニマスの白瀬咲耶推しの人がドハマリしていた、と言えば、そういうのが好みの方はピンと来るのではないでしょうか。

「おや、○○ではないか……!来てくれたのか、感謝するぞ」といった感じでお迎えしてくれる。
九条林檎の中だけでなく、このバーチャル蠱毒全体でもダントツのイケメンボイス。
男だけどお嫁さんにしてください。
また、褒めると得意げにするのがまた可愛い。
「うむうむ、そうであろう?」 といった感じで。

また、同じ蠱毒参加者のクロミが配信にやってきた時、
「クロ!私のかわいいクロ!」
と嬉しそうにしていた時が特に可愛く、感情豊かで愛嬌もあり、イケメンかつ可愛さを兼ね備えて非常に強い。

また、どうやら映画が御趣味のようで、パシフィック・リムやバーフバリも履修済み。
一度、どこかの配信でがっつり好き語りをして欲しいですね。


No.8 通称くるぶし a.k.a. 留年様

 

バーチャル蠱毒の中にありながら、留年の瀬戸際でレポート執筆配信を始めた、超大物理系大学生ハーフヴァンパイア……たぶん、きっと。
もう中の人ダダ漏れでただの理系大学生の配信に成り下がっている気がする。
この三連休の配信全部がレポート執筆光景だったらしく、火曜日13時がデッドライン。
レポートを落とせば留年。オーディションどころじゃないぞ君。
リスナーから留年留年と煽られまくった挙げ句、ついた呼び名が「留年様」。

留年ギリギリレポート配信はもはやバーチャルでもなんでもなく、リアルそのもの。
バーチャル蠱毒の破壊者といっても差し支えがない。No.5様とは真逆の方向にぶっ飛んでいった異端児。
もう応援しなくても良いんじゃないかなこいつ……負けても消滅しないだろ……
と思いながらも応援したくなる、そんな九条林檎。

なお、日曜深夜のレポート配信では


「実験データがない」

という絶望的なワードが飛び出し、リスナー達を沸かせてくれた。
実験データが行方不明、たまにある奴ですね。
友人にLINEで実験データを見せて貰おうとするものの、その友人もレポートをやっていないという酷い展開。
結局の所、友人はデータ自体は持っていて事なきを得た……いやまだレポート終わってないので事なきを得てないですね彼女。

「データ持ってたこいつ……それだッ!」

歓喜の声の声をあげる彼女、それにリスナーが一斉に星を飛ばす光景は、人の心の暖かさと野次馬根性を感じずにはいられなかった。いや、楽しかったです。
他人の留年をかけたレポートって、こんなに面白いコンテンツだったんですね。
来年か再来年かはさておき、卒論配信をやって欲しい。
たぶんこの九条林檎が一番ゲラゲラ笑える九条林檎です。
バーチャル蠱毒の悲壮さをぶっちぎった留年エンターテイナー。

ちなみに彼女の月曜13時における進捗は……

予選の開始後もレポート配信に乞うご期待。

 

 

 

というわけで、予選開始に先立って推しについて語りました。
さて、九条林檎 No.5様含め、合計4人の九条林檎に惹かれてしまったわけですね。あと、追えてないのでアレなんですがNo.7さんも可愛かったんだよなぁ……
推しが増えても蠱毒。誰かを応援すれば、他の誰かを蹴落とす事になる地獄。
誰か1人を応援するか、4人とも応援してお茶を濁すか、この期に及んで決めかねていて。
そんな僕のTwitterのメディア欄は、ノクトだらけになっています。

 

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ソシャゲスクショを削除したらこうなった


それでは、蠱毒の渦中に飛び込んだ皆さんもご一緒にあの言葉を。

「悪い やっぱ辛ぇわ」

九条林檎 No.5様だけではなく12人全員を バーチャル蠱毒の傍観者から当事者へ、そしてもう一歩

こんばんは。先日の記事

蠱毒に踊る九条林檎 No.5 に、傍観者ではいられなかったというお話 - 欲望アルゴリズム

では、九条林檎 No.5様に傍観者から当事者へと引きずり込んでいただいたお話を書きました。きっと、多くの人が同じように当事者となっていったのだと思います。
しかし、これは始まりに過ぎなかったのです。
この記事の後、僕はバーチャル蠱毒のさらなる深み、地獄の渦中へと飛び込んでしまいました。
「九条林檎12人全員を追う」
ことを決めてしまいました。この地獄性は言うまでもありませんね?
この記事では、そこに至るまでの経緯を記そうかと思います。

12人の九条林檎のうち、11人は元の世界へと帰ってしまう。その上で12人全員を追う。勝ち残りが絶望となった者はどのような様子を見せるのか。避け難い11人との別れ。もし、二人以上の推しが出来てしまったらと考えるとぞっとします。
このバーチャル蠱毒を追うファンとして、地獄の渦中とでも言う状況でしょう。

僕はこのバーチャル蠱毒のシステムはとても好きになれませんし、地獄を眺めて楽しむ趣味はありません。No.5様のように地獄の中で踊る強者にこそ惹かれど、地獄そのものはノーサンキューです。僕はハッピーエンド主義者なので……

さて、No.5様は応援するに相応しい方である、だから追うのは彼女だけで十分だと、余計な傷を負いにいく必要はない。そう考えていました。
12人全員をフォローすれば、よりひどい地獄を見る羽目となる。それをやったフォロワーさんが既に現在進行系で地獄を見ているのも観測していたので。

なので、彼女を応援すると表明すると同時に、他の九条林檎達とは距離を取るつもりだったわけです。しかしそれは、他の九条林檎を知りもせずに蹴落とし、その事実を直視しない事と同義でもあります。
いくらNo.5様が魅力的であろうと、それだけで他の九条林檎に目を向けさえしないのは、不公平であり、不誠実ではないのか?
当事者となって、まだ尻込みしているのか。日和見ではないか。そんな気持ちを少なからず抱きながらツイートしていたわけです。はい。こちらを御覧ください。

 

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……!!!

「バーチャル蠱毒」に対する言及を煽り、多くの人々を引きずり込んで、一夜にしてトップへと上り詰めた魔のfav。フォローはしない。しかし、彼女は我々を見ている。
僕のツイートを見て頂いて光栄です。光栄なんですが。この……favは……

心臓をぎゅっと掴まれるような心地でした。嬉しさと後ろめたさがないまぜになった形容し難い気持ち。地獄のど真ん中に居る彼女に顔向けが出来ない。
しかし、僕の心を揺さぶるこのfavは、彼女にとっては気まぐれの一つなのでしょう。
あまりにもエモーショナル。これが九条林檎 No.5様。上位存在……

さて、このfavで僕は吹っ切れてしまったわけです。
もはや既に地獄に踏み込んでしまった身。
No.5様がこの地獄に自覚的であったように、僕もまた己の行いに自覚的でありたい。
彼女をはじめとした九条林檎たちに、せめてもの筋を通したい。
なんというか、意地ですね。意地です。意地を張ろうという気持ちになりました。
意地を以って、地獄の真ん中へと歩みを進めていく事を決めました。

 
それに対する彼女の答えがこれです。

 

 

 

この懐の広さ。寛大さ。来る者は拒まず、去る者は追わず。生き残りをかけたこの状況で、他の九条林檎への目移りを是とし、敬意を払うその姿勢。まさに上位者の風格。
No.5様の魅力を再確認するに至ったわけです。もう感服としか言えません。

そして僕は、有限実行を果たすべく九条林檎12人を追い始めたのですが……他の九条林檎もまた、魅力的だったのです。まだ全員の配信は追えていませんが……
No.5様だけでなく、他の九条林檎にも目移りしかねない。彼女達にも消えて欲しくない。しかし、勝ち残れるのはたった一人だけ。誰かを応援するということは、他の誰かを敗退に近づけるということ。
それを自覚しながら、それでも僕は、誰かを応援していくつもりです。もしかすると、それはNo.5様ではなくなるかもしれないけど。
この先は、このバーチャル蠱毒の当事者として踊りながら、せめて、彼女たちのことを自分なりに記憶と記録に残していこうと思います。
彼女たちへの慰めになるかさえ分からないにせよ、そうしたいと思ってしまったのです。

蠱毒に踊る九条林檎 No.5 に、傍観者ではいられなかったというお話

こんばんは。長文書くのに適当なサービスが無いのでブログをはじめました。

このタイトルに目を留めたなら、「九条林檎」はご存知ですね? その中の五番目の彼女についてです。

二番煎じな話になりますが、僕がいかにして「バーチャル蠱毒」の渦中で踊る彼女を応援する事になったのか、地獄に飛び込む事となったのか、それをダラダラと書き連ねていこうと思います。
このバーチャル蠱毒がどのような結末を迎えるか戦々恐々としていますが、どちらにせよ消えてしまうであろうのやり取りを、記録にとどめておきたい。あと九条林檎さんがリプくれたりふぁぼくれたりして嬉しかったのでそれを自慢したい。
あ、さん付けなのは、のめり込みすぎないようにするための予防線です。様付けしたらドハマりしかねないので……

 

さて、僕が彼女を知ったのは2018年11月21日。「バーチャル蠱毒」とか言われてる企画がにわかに話題になり始めた頃です。

同じ顔、同じ名前の12人がバーチャルな肉体、というか存在を奪い合う合法かつ高純度なデスゲーム。12人をバーチャルな人格として生み出しておいて、生き残れるのは1人だけ。
参加者も地獄、ファンも地獄。
屍の上に立つ勝者を見て、敗者は、そしてそのファンは何を思うのか。
この企画を知った時、ドン引きしながらも半分面白がっていました。実は小説より奇なり。人類は此処まで来てしまったのか。仮面ライダー龍騎。戦わなければ生き残れない。お前ら『戦い続ける』を選ぶんじゃない。
そして、一通り把握し呟いたわけです。

 
なんてことのない、当たり障りのない感想ですね。この時はまだバーチャル蠱毒という言葉が観測され始めてた頃かな。
「まーたVtuber界隈燃えてるなー」と。まごうことなき傍観者の言葉。
地獄過ぎるデスゲーム、そこに飛び込む気などさらさらなかった。
なかったはずだった。

 

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"九条林檎 No.5 liked"

 

ふぁぼられてしまった。彼女に捕捉されてしまった。そして僕も彼女という存在を知ってしまった。此処で2つの選択肢が生じてしまったわけです。

1. 彼女を応援せず見殺しにする

2. 彼女を応援してデスゲームの片棒をかつぐ

 

捕捉された時点で、もはや当事者。これがこの蠱毒の地獄たる所以でしょう。

とかそんな感じでうろたえながら、バーチャル蠱毒への言及を続けていたわけです。
デスゲームじゃんこれ。完全に蠱毒じゃんこれ。

そんな僕の所に追撃が。

 

 

まさに蠱毒の渦中、己の置かれた地獄への自己言及。しかし、助けは請わない。
とても支援を求めているとは思えず、さあ、地獄を楽しみな とでも言わんばかり。
フォローしているのは企画関連の公式アカウントのみ。フォローバックはしない。

地獄の中、悲壮さを微塵も感じさせない振る舞い。あまりにも強く、潔い。
ハーフヴァンパイアという設定とベストマッチ。これが上位存在。輝いている。
このキレッキレのスタンスに、勝ち残って欲しいという気持ちが芽生えてしまった。
しかし僕には、この地獄に身を投じる覚悟はなかったわけです。
彼女は当時、消滅圏内。推せば当然辛くなる。推したい。だが推せない。
そんな葛藤も垂れ流しつつ、survival you gotta move 現代はさながら戦国 とか言っていた所、他の参加者の一人に捕捉されフォローされます。

実はまだ本物の○○○○ではありません……助けてください……

 

Notification欄に表示された、悲壮感の漂うプロフィール。もはや泣き落としと言っても良いでしょう。このバーチャル蠱毒の地獄が滲み出ていて、直視するに堪えない。
そしてこの子には申し訳ないんですが、お情けだけではこの地獄に飛び込めそうにはない、とも感じてしまったわけですね。また、人の良心につけこむ手段がいわゆるメンヘラを彷彿とさせてしまったというのもある。

そしてこの日は結局、彼女、九条林檎の事をたびたび話題にしながらも、一歩踏み込んで応援する覚悟は決められず。号泣スクショとかつれぇわスクショを張りながら心境を表明したりして。
気がついたら友人とゲームする約束の時間になってたので、ゲームして寝ました。

そして翌朝です。
トレンドの「バーチャル蠱毒」の文字。すかさず言及。そして飛来するふぁぼ。

捕捉され続けている。

その頃にはバーチャル蠱毒はトレンド入りしたわけですが、相変わらず見られている。なんで僕を。どうして。いや、確かにバーチャル蠱毒の言及はしていたけど。
そして彼女のTLを追って見つけたこの言葉。

 

いきなり当事者にされてエモーショナルでした。

やられました。
地獄に、そして己の振る舞いに自覚的であり、そして消える事も躊躇わないとさえ言ってのける。散り際を魅せようとさえしている。
そしてまた、彼女は企画初日のツイートでこう仰っていて、また僕へのリプもこれを引用していました。

また、このようなツイートも。

  

この企画を地獄と称しながらも、「元の世界へと帰る」と表現しているのです。
我々は心の痛みを認めつつも、これは「死」ではないのだと。
このバーチャル蠱毒を覗き込んでしまった我々の避け得ない痛み、それをさりげなく気遣った表現。優しいんですよ、九条林檎は。
この地獄の渦中にありながら助けを請わず、良心に訴える事もない。
それはファンへの慮りにほかならないわけです。
ノブレス・オブリージュのなんと麗しいことか。

また、これが彼女の記念すべき初ツイートです。

 「同じ顔が1ダース」「狂気の沙汰」とバーチャル蠱毒、地獄性に自覚的なスタート。
バーチャル蠱毒の半ば炎上めいたリアクションを見てから方向を固めた、とはとても考えられない。芯の通った本物の女という奴です。 
強く、皮肉っぽく、しかし優しい上位者が、まるでブレる事なく蠱毒の中で悠々と踊っている。惹かれずにはいられないでしょう。
そして、22日の午後には、僕に先立って彼女に言及した記事も拡散され、フォロワーも増加していて。あ、以下リファレンスです。

 

note.mu

note.mu

ithaqua-ss.hatenablog.com
人々が彼女の魅力に気づきつつある。勝算がある。
そんな流れが僕を後押しするのですが、バーチャル蠱毒を勝ち残っても最終選考で落ちれば水の泡。仮に勝ち残っても、僕自身さえもが多くの屍を築き上げた一人となっていて、どちらにせよ地獄である事には変わらない。
しかし彼女はその地獄で踊っている。

結局、僕は傍観者から一段降りて、九条林檎を応援する覚悟を決めて。
地獄に脚を踏み入れ、当事者となってしまったわけです。

 


蠱毒に踊る九条林檎に、僕は傍観者ではいられなかった。

 

 


とまぁ、そんな感じのお話でした。のめり込みすぎないようには心がけていますが。
ここからは自慢半分なんですが、応援表明をしたら、バズの最中でフォロワーもガンガン増えてるのに律儀にリプを返してくれまして……

ウワーッ!!!! 推しに認知されるの嬉しかったです。尚更に勝って欲しい気持ちになりました。沼に入ってしまった感がある。

また、この後の言及にもふぁぼを頂いており、ふぁぼられるたびに
「み、見てくれている……!?」と嬉しい気持ちになってしまいました。
様付けしてしまう日も近いかも知れませんね。これがおろかな人間です。
ちょろすぎる。ちょろすぎるよ人間。自分のちょろさは自覚しているんですがひどいですね。アイドルにお便り送るパーソンってこんな感じなんですかね。やばい。
冷静に考えてみれば、捕捉してきて地獄に引きずり込んできた張本人の優しさに尻尾を振っているこの状況、「弄ばれている」とか形容できそうな気もしますね。
ただ、今は捕捉してくれて良かったと思っているし、捕捉してくれた事は大事な思い出って感じなので、人間はちょろい。ありがとうございますエモーショナルをありがとうございます。

なんにせよ、応援する側といえど地獄に飛び込んだからには
「踊らされてんじゃねぇ踊ってんだ」の精神でやっていきます。やっていきましょう。