欲望アルゴリズム

REID_RGBの雑記です。

蠱毒に踊る九条林檎 No.5 に、傍観者ではいられなかったというお話

こんばんは。長文書くのに適当なサービスが無いのでブログをはじめました。

このタイトルに目を留めたなら、「九条林檎」はご存知ですね? その中の五番目の彼女についてです。

二番煎じな話になりますが、僕がいかにして「バーチャル蠱毒」の渦中で踊る彼女を応援する事になったのか、地獄に飛び込む事となったのか、それをダラダラと書き連ねていこうと思います。
このバーチャル蠱毒がどのような結末を迎えるか戦々恐々としていますが、どちらにせよ消えてしまうであろうのやり取りを、記録にとどめておきたい。あと九条林檎さんがリプくれたりふぁぼくれたりして嬉しかったのでそれを自慢したい。
あ、さん付けなのは、のめり込みすぎないようにするための予防線です。様付けしたらドハマりしかねないので……

 

さて、僕が彼女を知ったのは2018年11月21日。「バーチャル蠱毒」とか言われてる企画がにわかに話題になり始めた頃です。

同じ顔、同じ名前の12人がバーチャルな肉体、というか存在を奪い合う合法かつ高純度なデスゲーム。12人をバーチャルな人格として生み出しておいて、生き残れるのは1人だけ。
参加者も地獄、ファンも地獄。
屍の上に立つ勝者を見て、敗者は、そしてそのファンは何を思うのか。
この企画を知った時、ドン引きしながらも半分面白がっていました。実は小説より奇なり。人類は此処まで来てしまったのか。仮面ライダー龍騎。戦わなければ生き残れない。お前ら『戦い続ける』を選ぶんじゃない。
そして、一通り把握し呟いたわけです。

 
なんてことのない、当たり障りのない感想ですね。この時はまだバーチャル蠱毒という言葉が観測され始めてた頃かな。
「まーたVtuber界隈燃えてるなー」と。まごうことなき傍観者の言葉。
地獄過ぎるデスゲーム、そこに飛び込む気などさらさらなかった。
なかったはずだった。

 

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"九条林檎 No.5 liked"

 

ふぁぼられてしまった。彼女に捕捉されてしまった。そして僕も彼女という存在を知ってしまった。此処で2つの選択肢が生じてしまったわけです。

1. 彼女を応援せず見殺しにする

2. 彼女を応援してデスゲームの片棒をかつぐ

 

捕捉された時点で、もはや当事者。これがこの蠱毒の地獄たる所以でしょう。

とかそんな感じでうろたえながら、バーチャル蠱毒への言及を続けていたわけです。
デスゲームじゃんこれ。完全に蠱毒じゃんこれ。

そんな僕の所に追撃が。

 

 

まさに蠱毒の渦中、己の置かれた地獄への自己言及。しかし、助けは請わない。
とても支援を求めているとは思えず、さあ、地獄を楽しみな とでも言わんばかり。
フォローしているのは企画関連の公式アカウントのみ。フォローバックはしない。

地獄の中、悲壮さを微塵も感じさせない振る舞い。あまりにも強く、潔い。
ハーフヴァンパイアという設定とベストマッチ。これが上位存在。輝いている。
このキレッキレのスタンスに、勝ち残って欲しいという気持ちが芽生えてしまった。
しかし僕には、この地獄に身を投じる覚悟はなかったわけです。
彼女は当時、消滅圏内。推せば当然辛くなる。推したい。だが推せない。
そんな葛藤も垂れ流しつつ、survival you gotta move 現代はさながら戦国 とか言っていた所、他の参加者の一人に捕捉されフォローされます。

実はまだ本物の○○○○ではありません……助けてください……

 

Notification欄に表示された、悲壮感の漂うプロフィール。もはや泣き落としと言っても良いでしょう。このバーチャル蠱毒の地獄が滲み出ていて、直視するに堪えない。
そしてこの子には申し訳ないんですが、お情けだけではこの地獄に飛び込めそうにはない、とも感じてしまったわけですね。また、人の良心につけこむ手段がいわゆるメンヘラを彷彿とさせてしまったというのもある。

そしてこの日は結局、彼女、九条林檎の事をたびたび話題にしながらも、一歩踏み込んで応援する覚悟は決められず。号泣スクショとかつれぇわスクショを張りながら心境を表明したりして。
気がついたら友人とゲームする約束の時間になってたので、ゲームして寝ました。

そして翌朝です。
トレンドの「バーチャル蠱毒」の文字。すかさず言及。そして飛来するふぁぼ。

捕捉され続けている。

その頃にはバーチャル蠱毒はトレンド入りしたわけですが、相変わらず見られている。なんで僕を。どうして。いや、確かにバーチャル蠱毒の言及はしていたけど。
そして彼女のTLを追って見つけたこの言葉。

 

いきなり当事者にされてエモーショナルでした。

やられました。
地獄に、そして己の振る舞いに自覚的であり、そして消える事も躊躇わないとさえ言ってのける。散り際を魅せようとさえしている。
そしてまた、彼女は企画初日のツイートでこう仰っていて、また僕へのリプもこれを引用していました。

また、このようなツイートも。

  

この企画を地獄と称しながらも、「元の世界へと帰る」と表現しているのです。
我々は心の痛みを認めつつも、これは「死」ではないのだと。
このバーチャル蠱毒を覗き込んでしまった我々の避け得ない痛み、それをさりげなく気遣った表現。優しいんですよ、九条林檎は。
この地獄の渦中にありながら助けを請わず、良心に訴える事もない。
それはファンへの慮りにほかならないわけです。
ノブレス・オブリージュのなんと麗しいことか。

また、これが彼女の記念すべき初ツイートです。

 「同じ顔が1ダース」「狂気の沙汰」とバーチャル蠱毒、地獄性に自覚的なスタート。
バーチャル蠱毒の半ば炎上めいたリアクションを見てから方向を固めた、とはとても考えられない。芯の通った本物の女という奴です。 
強く、皮肉っぽく、しかし優しい上位者が、まるでブレる事なく蠱毒の中で悠々と踊っている。惹かれずにはいられないでしょう。
そして、22日の午後には、僕に先立って彼女に言及した記事も拡散され、フォロワーも増加していて。あ、以下リファレンスです。

 

note.mu

note.mu

ithaqua-ss.hatenablog.com
人々が彼女の魅力に気づきつつある。勝算がある。
そんな流れが僕を後押しするのですが、バーチャル蠱毒を勝ち残っても最終選考で落ちれば水の泡。仮に勝ち残っても、僕自身さえもが多くの屍を築き上げた一人となっていて、どちらにせよ地獄である事には変わらない。
しかし彼女はその地獄で踊っている。

結局、僕は傍観者から一段降りて、九条林檎を応援する覚悟を決めて。
地獄に脚を踏み入れ、当事者となってしまったわけです。

 


蠱毒に踊る九条林檎に、僕は傍観者ではいられなかった。

 

 


とまぁ、そんな感じのお話でした。のめり込みすぎないようには心がけていますが。
ここからは自慢半分なんですが、応援表明をしたら、バズの最中でフォロワーもガンガン増えてるのに律儀にリプを返してくれまして……

ウワーッ!!!! 推しに認知されるの嬉しかったです。尚更に勝って欲しい気持ちになりました。沼に入ってしまった感がある。

また、この後の言及にもふぁぼを頂いており、ふぁぼられるたびに
「み、見てくれている……!?」と嬉しい気持ちになってしまいました。
様付けしてしまう日も近いかも知れませんね。これがおろかな人間です。
ちょろすぎる。ちょろすぎるよ人間。自分のちょろさは自覚しているんですがひどいですね。アイドルにお便り送るパーソンってこんな感じなんですかね。やばい。
冷静に考えてみれば、捕捉してきて地獄に引きずり込んできた張本人の優しさに尻尾を振っているこの状況、「弄ばれている」とか形容できそうな気もしますね。
ただ、今は捕捉してくれて良かったと思っているし、捕捉してくれた事は大事な思い出って感じなので、人間はちょろい。ありがとうございますエモーショナルをありがとうございます。

なんにせよ、応援する側といえど地獄に飛び込んだからには
「踊らされてんじゃねぇ踊ってんだ」の精神でやっていきます。やっていきましょう。